落ち着いてきた今だからこそ『AEW』を考えてみる
どうも管理人のnobです。いやはやいよいよMSGまであと数時間ですね。楽しみすぎる!
他の裏レッスルマニアの情報も少しずつ入ってきて、なんか映像じゃなくて文字で情報が入ってくる感じが懐かしく思いました。
にしてもドラゲー勢参戦ならなくて残念だった。吉野正人vs.ジョナサン・グレシャム、ホント実現してほしかった!
あとエンテツ!DDTは好きだけどエンテツがないがしろになってる昨今の状況には正直腹を立ててたので良かったなぁ、と。ちょっと泣けました(でもなぜNYで?とは思ってますが)。
それから我らが岩谷麻優選手ですが、SNSを見てても日に日に注目度が増している感じでホント嬉しいですね。その中でもピカイチに素晴らしいツールを作っていらっしゃった方をご紹介しておきますよ。
新日本プロレス×ROHのMSG大会がもう目前ですね!
— せなゆか (@senayuka1011) April 4, 2019
そこに今回ROHから出場する岩谷麻優選手。
彼女についてぜひ知っていただきたくて、一押しなポイントをまとめてみました。
国内外で活躍する素敵な選手なので、ぜひ試合を見ていただけたら嬉しいです✨#岩谷麻優 #G1Supercard #njpw #ROH #スターダム pic.twitter.com/sb5XBnoRtM
これはわかりやすい!プリントして町行く人に配りたいくらい。しかもデザインもステキ!もう数時間になってしまいましたが、スターダムフォロワーの皆様、拡散よろしくです(もうすでにガンガンされてる様子ではありますが)。
個人的にもそんなに詳しい、とまではいかなかった女子プロレスの世界を、記事を書くことによって自分なりに調べたりしたこともあって見聞が深められて楽しかったです。
これからも陰ながら応援していきたいと思いますよ!
そんなわけで本日の本題!
AEWショックとはなんだったのか?
『AEWショック』
AEW勢、所謂ELITE+ROH勢+ジェリコが突如、新日本・ROHから撤退した問題はそう言われました。それこそMSGも開催自体大丈夫なのか?と心配され、某サイトに寄ればMSGのチケットの転売もかなりあったようです(最終的には落ち着いたようですが)。
「旗揚げ記念日」メインはなぜジェイvs.オスプレイでなければならなかったのか?
今思うとあの衝撃はなんだったんだろう、というぐらいの落ち着きっぷりですね。
新日本ではジェイやオスプレイ、さらにはザックがプッシュされROHではライフブラッドという新しいチームが出来、ELITEの穴が埋められたかどうかはともかくとして、ストーリーライン的には支障なく続いています。
2016年のAJ・中邑・アンギャロの離脱を経験してる我々としても、ケニーがいなくなることは悲しいけども、ELITEって結局2シリーズに一回出るか出ないかだったよね、みたいな感覚で『ショック』というほどの衝撃はなかったようにも思います(まぁ今でこそ、って話でもありますが)。
あるとすれば今後、AEWがWWEの対抗軸となった時、外国人選手の選択肢として新日本、そしてROHは3番目・4番目の位置になっていまうのではないか、ということ。そしてそれは日本人選手に関してもそうなのではないか、ということ。また今後AEWが新日本の以外の団体と大きな提携関係になったときにそれは新日本の脅威となるのではないか、ということ、ぐらいでしょうか?(『ぐらい』と呼ぶには大きい問題のような気もしますが、団体の存続が揺らぐ、というまでの問題ではないかと思います)
ではでは。AEWってなんてことないんでしょうか?
一部の人がいうように『AEWなんてWCWだよ』『SWSだよ』なんて程度のものなのでしょうか?
AEWはある一定以上の成功は約束されている
『AEWは金持ちの道楽にまみれた一発屋なのか?』
いいえ、私は決してそうは思いません。
個人的な結論から言うとAEWは・・・
WWEを揺るがすような成功まではしない
(今の段階では)
が、脅威となるような団体にはなり得る
と思います。言い換えると視界にはバリバリ入るけど「ライバル」と呼ぶまでには至らない、といったところでしょうか?
ではなぜ、私がAEWがある一定以上の成功をする、と思っているのかということを次項にて説明していきましょう。
AEWは隙間産業である
これも結論からいうと表題の通りです。AEWの仕掛けは実はWWEのうまくいってない、もしくは手をつけてない隙間を縫って作られています。だからこそうまくいくのでは?と思っているわけです。
その「隙間」を具体的にあげると以下の通りです
①クルーザークラスのスピーディーでエクストリームな試合
これはいうまでもないでしょう。ヤングバックスやルチャブラザーズに代表されるWWEと比べれば軽量級の戦いをメインにAEWは展開していきます。
ビンスの好みもあるかと思いますが、軽量級の選手はWWEでは軒並み苦戦しています。クルーザークラスをピックアップした「205Live」も苦戦中。
そこを行くとAEWは軽量級だけで見ればWWEに劣らないメンツがそろっています。
WWEも最近では(ムスタファ)アリやリコシェ、アレイスター・ブラックなどクルーザークラスの選手がプッシュされることが増えてきましたがまだまだ。そもそもこの流れがAEW向けの戦術のような気すらしてきます。
かつWWEは流血を伴うようなエクストリームな攻防はご法度。この部分に関してはAEWもテレビがついたときにどうなるかわかりませんが、いずれにしてもAEWの方が自由度は高そうですね。
②タッグチームに重点を置く
これもいうまでもありません。AEWには素晴らしいタッグチームがそろっています。そしてWWEのタッグ戦線は、というと最近はピックアップされることも多少出ては来ましたが、最悪ビッグマッチのプレショーで行われるようなこともしばしば。アンギャロの冷や飯食わされっぷりは言うに及ばず。
そういう点でもAEWに分があると言えるでしょう。
③メキシカン・アジアンのスター
AEWは早々にAAAとの提携を発表しました。正直、対新日本としては悪手ではありましたが、個人的には大正解だったと思います。CMLLに比べ、AAAは所謂「キャラ立ち」した選手がたくさんいます。AEWに必要なのはデキるハイフライヤーよりも断然こっちでしょう。
そしてWWEではエディ・ゲレロやレイ・ミステリオ以来のメキシカンのスーパースターは正直生まれていません。デルリオ、カリスト、シン・カラも大爆発とまでは至っておらず、ラ・ソンブラことアンドラーデやマスカラ・ドラダことグラン・メタリックも大きなプッシュは受けれずにいます。
AEWがメキシカン、もっというなら日本の団体やOWEからアジアンのスターを出せれば、それはWWEにはない層の集客も見込めるでしょう。
④LGBTレスラーの存在
AEWにはソニー・キッスとナイラローズというLGBTのレスラーがいます。
WWEでもステファニーを中心にディーヴァという呼称をやめ、女性レスラーの地位向上を掲げてはいますが、ここまでは進めていないのが現状。
というか多分ビンスの代では無理ではないかなぁ。
この2人の起用はAEWの戦略的なものの一つであると思います。
⑤番外:女子レスラーの拡充
ここはまだ実現していないので番外、ということで。
ブランディーさんを中心に運営されている女子部門ですが、正直まだピンとくるメンツにはなりえてません。日本人選手としては東女の坂崎さんとフリーのアジャコングさんのみ、とさみしい陣容。専属契約はなし(志田さんとか来ると思ってたんですけどね)。
ですが。先日この人の参戦が発表されましたね。
Finally got my #AEW hoodie ☺️🥰😈 #AllElite pic.twitter.com/VTd8uUvse6
— Bea Priestley ビープリーストリー (@BeaPriestley) April 4, 2019
ビー・プレストリー選手。いずれこれがスターダムへとつながっていくのかどうか、が今後のキーポイントになると思います。
現在スターダムは新日本同様、ROHとの提携関係にはありますが、NXT・UKに所属するザイヤやバイパーがしれっと上がっちゃってるのも事実。ケニーが言うところの「しがらみのないリング」をすでに実現出来ているのがスターダムだったりするわけです。
その勢いでROH路線とは別の選手の派遣をAEWにすることもあるのか?
管理人も注目しています。
もちろんケニールートの東女や我闘雲舞の選手があがっても面白いですね。
というわけで今後の期待も込めて。
ケニーのDDT、V登場は「やらかし」だったのか?
そんなわけでWWEとは一線を画した幾重ものプランでAEWが成り立っている、ということはご説明した通りです。
では日本のみなさんの最大の関心事、新日本との関係はどうなのでしょうか?
最近雑誌「KAMINOGE」でケニー(with 中澤マイケル)のインタビューが掲載されました。
内容に関しては是非本誌を読んで頂きたいのですが(中澤さんに〇〇〇からオファーが!とか衝撃的内容も載ってます!)、そこで感じたのは圧倒的なケニー・オメガの
『無邪気さ』
でした。正直読んでて頭がクラクラしましたね。これはヤングバックスやコーディも手を焼いてるんでないかな、と想像出来るほど。
その無邪気さの中身は読んで頂ければと思うのですが、そこで思い出したのがアレ。
DDT3.21後楽園でのケニーのサプライズビデオメッセージです。
ケニー・オメガ @KennyOmegamanX からAEW入団の中澤マイケル、そして DDTプロレスファンにメッセージ!#ddtpro #AEW #AllEliteWrestling pic.twitter.com/Aubz4Hexhp
— DDT ProWrestling (@ddtpro) March 21, 2019
ここでケニーは言っちゃってましたね。
『ひょっとしたらこの僕もいつかは・・・?』
もともとケニーや飯伏をDDT時代から好きになった管理人は、エエ話や・・と涙していたのですが、おいおい、と。
よくよく新日本目線で見るととんでもない発言なんじゃないかと・・・。
まぁ、ケニーとしては自然な発言なんでしょうよ。新日本にもいつか出てオカダと決着もつけたいし、一方でお世話になったDDTにも恩返ししたい。
でもそこはビジネスの世界。
まぁ・・・マズいよね。
AEWにとって最大の爆弾はケニー・オメガなんじゃないか
と、率直に思いました。ケニーの暴走を、バックスが、コーディが、うまく止めてくれることを切に願います・・・はい。
いずれにしても日本時間で5.26に行われるダブル・オア・ナッシングで全てが分かるわけではありませんし、結局何十年後でなければAEWがなんであったのか、分かることもないのかも知れません。
でも全ては終わりの始まり。
始まりの時ほど見ているもののボルテージを上げる瞬間はないのも確か。
5.26がただただ楽しみです。
関連:
ケニーが飯伏に贈った「最後のプレゼント」とは?(前編)
ケニーが飯伏に贈った「最後のプレゼント」とは?(後編)