「旗揚げ記念日」メインはなぜジェイvs.オスプレイでなければならなかったのか?

2019-03-16


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photocredit:njpw

ニュージャパンカップ真っただ中の最中に恐縮ですが今回は「旗揚げ記念日」の話です。もう少しタイムリーに更新出来れば良いのですが、タイムラグがあってすいません。そしていつものごとく今回の管理人の私的な「妄想」です。関係者などに確認した情報などではありませんのであしからず。

それは唐突な対戦表明だった

ジェイ・ホワイトvs.ウィル・オスプレイ

今年の旗揚げ記念日のメインカードはこの試合でした。ご存知の通り近年「旗揚げ記念日」のメインは、IWGPヘビーvs.ジュニアの王者対決や当時ヘビーの王者だったオカダとタイガーマスクWの対戦など「夢の対決」が主軸となっていました。ところが王者対決は王者対決でも今年はIWGPとネバーという切り口、そして外国人同士による対戦は異例中の異例。引退ロードが予定されているライガーさんの早期挑戦を実現させなくてはならなかったため石森選手のカードが埋まってしまった(かつ石森選手はジェイと同一のバレットクラブ)という理由付けは出来ますが、そもそも旗揚げ記念日メインでヘビーとジュニアの対決がある一因としては次期シリーズのニュージャパンカップ前にヘビーの選手を傷つけない措置もあるはずです。

それでも今年に関してはネバー王者で、かつニュージャパンカップにエントリーが決まっているオスプレイが起用されました。それは何故なのか。

今年からルールが改変されニュージャパンカップの「優勝特典」がIWGPヘビーへの挑戦1本に絞られた結果、インターコンチ王者の内藤、ネバー王者のオスプレイもエントリーすることになりました。オスプレイの旗揚げ記念日起用はそれと完全に矛盾しています。ジェイがMSGを前に負けるわけがない、のにも関わらずエントリーしているオスプレイをあてる。完全に矛盾しています。

それにオスプレイはジェイとそもそもなんの因縁も生まれていませんでした。オスプレイが唐突に挑戦をアピールし始めるのは直前の2.23「HONOR RISING:JAPAN 2019」2連戦の2戦目、ジェフ・コブから唐突にピンフォールを取った直後のバックステージです。

オスプレイ「今宵、ここに宣言しよう。俺こそが世界最強の男であると。今日はタッグだったが、いいニュースがあるとすれば、それは白星を挙げられたということだ。そろそろROHもTV選手権のチャンスを俺にくれてもいい頃じゃないかな? そして、新日本プロレスでは3月6日の『旗揚げ記念日』でジェイ・ホワイトと闘いたい。俺のこのエルボーをくらわせてアイツをノックアウトしてやるよ。そして、マットに沈んだジェイ・ホワイトをヨソに会場は『オスプレイ』コール一色になる。俺こそがみんなのヒーローになるんだ。さらに、ここで言っておこう。俺をマディソン・スクエア・ガーデンにメインイベントにしてくれ!」

新日本公式より抜粋

オスプレイは前日にダルトン・キャッスル相手のネバーの防衛戦があったので、その前のアピールは出来ない、ということと、ジェイも2.11で戴冠した出来立てほやほやのチャンピオンですから、直前になってしまった、とも考えられますが、伏線伏線を貼ってくる新日本のブック、にしてはジェイの戴冠前に、例えば後楽園のカードに年末実現した棚橋オスプレイ組を入れておくような、きたえ~る2日目のカードのYOSHI-HASHIをオスプレイにしておくような、伏線の貼り方もあるだろうに(オスプレイのスケジュールを細かく確認していないのでそもそも来日不可能な日程だったらスイマセン)、唐突な挑戦表明な気がします。

挑戦表明後、新日本は一気に宣伝を開始

この挑戦表明後、新日本は一気にこのカードの宣伝を加速していきます。

◆2.25 旗揚げ記念日 カード決定

https://www.njpw.co.jp/187957

◆3.2 オスプレイのインタビューを公式スマホサイトにて公開(一部無料公開)

カード発表に呼応するかのようにROHが2.28に以前行われたジェイvs.オスプレイのシングルマッチを無料公開します

そして私はこのROHまで巻き込んだ動きの裏側にある理由を「妄想」したのです。

外国人王者対決の裏側にはMSG、そしてAEWの存在があった

旗揚げ記念日から遡ること半月前、管理人も随時チェックしている「MOONGOOSE2.COM」さんで興味深いニュースが掲載されました。

チケット売れ行き好調の新日本プロレス/ROH共催MSG大会”G1 Supercard”だが実動員に黄色信号?、女子ロイヤルランブルにキレるビンス、NXTから2人の選手が昇格候補に?

タイトルは、チケット売れ行き好調の新日本プロレス/ROH共催MSG大会”G1 Supercard”だが実動員に黄色信号?。記事としてはプロレスゴシップサイト「bodyslamnet」の翻訳になります。

というのも、やはり当時チケットを買った人々の中にはケニー・オメガやヤングバックスを初めとしたTHE ELITEやコーディ、ハングマン・ペイジ等の元バレットクラブの面々を目当てにしていた人も多く、それらの選手が丸々AEWに行ってしまったことでチケットを手放そうかと悩むファンも少なくないのも事実なのです。

現在、チケット転売仲介サイトであるスタブハブではG1スーパーカードのチケットが実に4,100枚も出品されています。なお、最安値は60ドル~となっているようです。

同じレッスルマニアウィークに行われるNXTテイクオーバー : ブラックリスト(ニューヨーク)の出品枚数は271枚、出品最安値が90ドル~であることを考慮すると、この数字は中々ショッキングなものです。

MOONGOOSE2.COMさんより抜粋

私も「スタブハブ」のサイトをのぞいてみましたが、本日現在で28ドルから数多くのチケットが並んでいました。

https://www.stubhub.com/parking-passes-only-ring-of-honor-wrestling-tickets-ring-of-honor-wrestling-new-york-madison-square-garden-parking-lots-4-6-2019/event/103765118/?sort=price+asc&ticket_id=1434875934&ticketRank=1&cb=1

国内での動員はELITE勢が離脱しても下がっていないという話もあります。しかしここに来ての『AEWショック』。新日本が今後海外展開を目指す一番の拠点であるアメリカにおいてはその影響は小さくないようです。

そしてジェイとオスプレイはELITE勢にも出来ない試合を残した

ここまで来ると私の「妄想」の中身がわかってきたかと思いますが、私は唐突に組まれた「ジェイvs.オスプレイ」こそがチケットを買い、いくかどうかを迷っているアメリカのファンへアピールするためのカードだったのではないか、と思ったのです。

もちろんMSGのカードは完売していますし、興行的には新日本にダメージはありません。しかし中継で満員のお客さんの渦を流せなければ、それは新日本の負けといってもいいでしょう。

新日本プロレスは最近、無料でこんな番組も配信しています。

オリジナル G1 SUPERCARD Road to MSG April 6: Hiroshi Tanahashi

一見、MSGの歴史を国内向けにPRしているようにも見えますが、がっちり英語字幕もついています。おそらく配信されるであろう第二弾・第三弾でカードの解説もしていくのでしょう。思えばJrのタイトルマッチに唐突にバンディードが入ったのも、AEW旗揚げ戦でヤングバックスと対戦するルチャブラザーズに対する「ROHにはバンディードがおりまっせ!」的なPRのひとつだったのかも知れません。

かくしてジェイvs.オスプレイは「旗揚げ記念日」史上、いや2019年の新日本を振り返った時に必ず語られるであろう「ベストバウト」を残しました(フィニッシュ前のオスカッター返しが崩れて分かりにくかったきらいもありますがそれ以外は完璧、といっていい内容でした。即プレイバック映像が出るテレ朝の中継でよかった!)。オスプレイは見ている者に「もしかして・・・」と思わせるようなファイトを見せてくれましたし、ジェイはそれでも負けない「現代に蘇ったNWA王者」っぷりを如何なく発揮して防衛、ニュージャパンカップの優勝候補者たちと対峙して、この誰かとジェイがMSGのメインでやるんですよ、というアピールも存分に行いました。

そして試合内容として特筆すべきはこのエクストリームな攻防が随所に見られた試合なのに(外道の存在はのぞいて)試合中、

凶器が一切使われていない

んですよ。場外乱闘や金的などの攻撃はあっても、1.4の対戦前にも棚橋にも言われていたELITE勢特有のイスや机の攻防が一切ない。しかもエクストリームな試合に見せといてちゃんとジェイは脇腹への一点集中という新日本の根底に流れるクラシカルなレスリング、試合展開もしている。これはAEWやAEWフォロワーに対する、新日本の選手はこういうレスリングが出来ますよ。凶器を使わなくてもエクストリームな試合が見せられますよ、という強烈なメッセージであると思います(話は逸れますがオスプレイが雪崩式のアイコノクラズムを出したのも管理人的にはビビッときました。偶然だろうけど)。ドラマのような試合中のスキットがなくても伝わる、ふたりの感情が伝わってくる技の出し方、攻防。しかもこの試合をやっているのが20代の若い選手同士だという事実。なにげに主要な選手に20代の選手が少ない(ハングマンぐらい?)AEWフォロワーへのアピールになったと思います。

賽は投げられた。答えは4.6に明かされる

こういった試みの結果が出るのはMSGの当日です。果たしてMSGの客席は埋まるのか。それに対して既報のものに続く新日本が提示するカードは?

そしてニュージャパンカップを制し、ジェイの対角に立つのは誰になるのか?

それはMSGのメインに相応しい選手は誰なのか?という問いに対する新日本プロレスの回答になるでしょう。

そんなこんなで旗揚げ記念日を振り返ってみて、よりニュージャパンカップへの興味が高まった管理人なのでした。

 

 

【次回予告】飯伏の「なんでフリーなんですか?」の意味

3.15深夜更新予定!(遅れたらごめんやで)

 

 

 

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