マッスルというぼくらの聖域

2019-03-16


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photocredit:DDTprowresring

あの現象になんらかの名前をつけたいわけ

男性女性に限らず「中年」と言われる年代になると誰もが経験したことがあるであろう『あの現象』には名前がない。

音楽でもスポーツでもよい。なんかのサークルでも単なる飲み友達の集まりでも、もちろんプロレス談義をする仲間でもなんでも良いんだけど。その日は突然やってくる。きっかけは些細な、でも個々人にとっては誰もが順番にやってくる大きな変化だ。

結婚・子供が出来る・仕事が変わる・親の介護をしなくてはならなくなる・健康状態が良くなくて・・・etcetc。なんでも良い。誰にでも起こりうるその『何か』でそのコミニティから一人また一人、友達が、仲間が去っていく。今の時代、SNSとかでなんとなくつながっていてお互いの近況はわかったりはするものの「また集まりたいねー」「そうだねー」が時間が経つごとに「ホントのきもち」から「いつものお愛想」、形式的なものに変わっていく。

それが大人になるってもんだよ。この歳になるまでそんなことダラダラ続けてるヤツ、こどもだろ、なんて思ったりもするけど、結局のとこ、まだそういうものを続けていられる人たちをうらやましく思う気持ちもあったりして。

そして奇跡的にもいろんなことを自然な形で乗り越えて継続している集団がある。マッスルもその一つだった。

マッスル坂井の離脱・SSMの帰還

だからマッスル坂井が2010年、親の仕事を継ぐために引退して実家に帰る、というニュースを目にしたとき、とてもショックだった。仕方ないことだとはいえ、やっぱりマッスルであってもそうなるのか、とガッカリもした。そして新潟プロレス所属のスーパーササダンゴマシンとかいう謎のマスクマンがDDTに登場しはじめたとき「そうだよな」とも思った。私事で恐縮なんだけど、自分もDJイベントをやっていて一度引退している。でも良い歳をしてから仲間に恵まれ復帰した。そうだ、あんな一回味わったら中毒になるような居心地の良い空間。得体の知れない「大人になる」なんてよくわからない空気感で手放せるわけがない。

それでもマッスルまでは遠かった

でもそこからマッスルが先日復活、両国大会が行われるまでは5.6年の月日を要する。

個人的な意見だけど、パワポとか八千代コースターとか水曜日のダウンタウンとか大家帝国から映画「俺たち文化系プロレスDDT」に至るまでの流れとか最高に面白かったけど物足りなさもあった。いやいや坂井さん・・・あなたが本職をやりながら身を削るのはそこじゃないよ、と思っている自分がいた。

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2030年、というネタありきの次回興行予告があったとはいえその過程には、もうマッスルやっても良いんじゃね?的なタイミングは何度もあった気がする。けど本業を持ってしまったマッスル坂井がチャレンジするにはとてもハードルが高いものであることも分かっていたから「やっぱり本業とか親であることを抱えながらアレをやるのはマッスル坂井といえども難しいんだろうなぁ」と思っていた。ちなみに私の復帰して関わっていたDJイベントもその間になんとなく再びの『あの現象』によって幕を閉じていた。

マッスル両国大会とセカンドキャリアについて

その興業の予告は唐突と言っていいタイミングでされた。しかも2030年に行うはずだった両国という舞台で。自分的には期待が膨らんで、そっからしぼんだタイミングでの発表だったので過度な期待はしていなかった。それでも当日は休みをとってオンタイムでサムライTVを見てはいたけども。いろんな気持ちを抱えながらモニターを見る。興業のサブタイトルを見てハッとした。そこには『俺たちのセカンドキャリア』とあった。

詳しい内容に関してはいろいろな媒体が報じてると思うのでここでは割愛。特に「男マンの日記」さんでは『偏愛』と言っていい気持ちの入ったレポートが読めるのでまだ未読という方はぜひ読んで頂きたい。

マッスルというとハウスシリーズの4以降に関しては、大物プロレスラーが毎回登場していた。みのる、高山、AKIRA、大日レスラーズ、蝶野、大谷、大仁田・・・(敬称略)。『文化系』と言われるDDTグループでさらにもっとも文化系的要素の多いマッスルにおいて、強くて野蛮で豪快で、体育会系の権化みたいなスーパースターにマッスルメイツ、坂井がアントンが726が、挑んでいく様はさながら社会という弱肉強食の世界でなるべく争いごとには首を突っ込まずに生まれ持ったバランス感覚のみですり抜けて生きている『文化系』マッスルフォロワーである我々が、それでも立ち向かわなくてはならないとてつもなくデカイ敵に負け覚悟で相対する、そんな場面が想起されていつも涙する(話がそれるけどマッスルをプロレスじゃない戦いじゃない、とかいう人がいますが、この一点だけ取ったとしても、マッスルは立派にプロレスしてるし戦ってもいると思う。だって倒されてもまた立ち上がることを見せるのがプロレスでしょ?)。

でもでも。山ちゃん、クロちゃん、純烈のみなさん、 藤井健太郎 さん、DDT系列のレスラーたち、特別なゲストは多くあったけれど、大物レスラーの参戦はなかった。どころか、坂井さんのパワポにより発表されメインに用意されたカードは「アントーニオ本多vs.DJニラ」だった。

そうなんだ。もうよその誰かに立ち向かう年代は超えて、自分たちの今まで作ったもの、そして今現在の自分自身と戦う年代に僕らはなっているんだよね。

メインが終わりアントンはマイクで

武蔵野美術大学の中央広場で14年前に挨拶しあって、14年後ここで!両国国技館でまた一緒にふざけたことを出来ている、オレはそんな人生が大好きで、ホントにみんなサイコーだ!」

と言った。

坂井は

「引退して新潟帰って8年経って、今日初めて一番ホントに僕がやりたかったマッスルというプロレスの形が出来ました」

と言った。

そして最後に坂井はこう付け加えた。

「また本当に一年に一回でも出来たら。またマッスル、見に来てやってください」

そう来なくっちゃ。もっともっとぼくらをうらやましがらせてくれ。ぼくらも戦うから。のらりくらいすり抜けながらね。

*「マッスルマニア2019in 両国」サムライTVでの再放送日程はこちら


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